以前であればあまりアメリカという国にあまり興味を抱かなかった。
若かりし頃通って来た音楽やカルチャーはイギリス経由フランス的なものばかりで どこか男っぽいイメージが強すぎて馴染みにくいといったところが本当のところだろうか。 そんな僕にもウディ アレンという一人の映画監督はなじみが深く 彼の作品の大半は 観ている シリアスでシニカル どこか病的で精神が弱いウディの役回りにも 共感を感じてしまう。人間なんて寂しがりやで弱い生き物なんだ 彼のNY時代の作品はマンハッタンへの愛情が溢れていた。 30も半ばを過ぎ 色んなところを見たくなってきた。 インターネットや雑誌ばかりの情報だけではリアルを感じられない。 ブルックリンの音楽シーン チェルシーのギャラリー街 オーガニックトレンド スペシャルなとあるブティック 世界的な美術館 そして親しい友人のすすめも きっかけとなり僕は初めてNYに旅する事に決めた。 チケットの手配完了が出発の10日前あっという間に出発の日 AM5:00に起床し 妻と娘にお早うもいえないまま出発。 一人旅を許可してくれる妻には本当に感謝する。 朝7時 福岡空港は長蛇の列 成田経由の直行便で11:20の飛行機だ。 最悪なことに席は真ん中 とならりは大きい外国の方でぼくの席まではみ出している エコノミーいやそれ以下の座席だ。 いつものごとく海外に行く際は一睡できないのだが今回もまた、 初めて海外の一人旅ということも重なってか14時間半一睡も出来なかった。 怪獣たちのいるところ ニューヨーク アイラブユーと見ていない映画をひとまず2本。 そして地図のルートチエックを入れ用意していた数冊の本を読むもとにかく長い 12時間をこえたあたりから相当ながく感じた。 到着15分前のアナウンスが聞こえて解放された。 いよいよ入国 テロ防止もかねてか審査が遅い しかも長蛇の列で、入国審査は1時間半以上。 やっとゲートを通過しNYへ入国。 飛行機はJALだったので比較的日本人も多かったのだが、皆マンハッタンまでは乗り継ぎバスか タクシーか、エアトレイン乗り場には見渡す限り日本人は僕だけ まわりは黒人さんばかりで 先入観もあり正直怖かったのが最初の印象。 エアトレインから地下鉄に乗り換え マンハッタンまで向かった。 ひと昔の地下鉄は落書きばかりで危ないと言われていたらしいが、今は比較的綺麗で パリのメトロと大きく変わらない印象だ。なにより空港から7.25ドルの低プライスが嬉しい。 50分ほどでもよりの駅に到着したはずだったのだが凄い雪の為 ホテルを見つけるのも 一苦労だった。なんとか拙い英語で尋ねながら 滞在先のホテルに到着し チエックイン前のため荷物だけ預けて雪のマンハッタン巡り。 ひとまずホテルから51丁目のレキシントンアベニューまで歩く。 はじめてのマンハッタンの街並は大雪でよくわからなかったがとにかく気持がいい 初めての街を歩くといつもそうなのだが胸が踊るような高揚感がある。 とても幸せな気分だ。6番線でスプリングコート駅に到着。 目指すはソーホーcrosby ストリートつきあたり どうしても観たいお店がそこにはあった。 ちょうど僕が今の仕事を始めだした年だったと思う。 当時彼の部屋がエルデコに掲載されてその号は特に素晴らしいのだが、 存在感があるアイアンのキャンドルスタンドがあり寝室には洗いざらしのシャツ リビングにはチャーナーチェア パルシュスにプリミティブなスツール 一見ばらばらな組み合わせが、トラデッショナルでありながら洗練されていた。 そしてそのパートナーの部屋も素晴らしくアメリカで成功した数少ない北欧のイラストレーター である彼のロフトスタイルに影響を受けた人も多いはず 少なくともぼくもその中の一人。 ちなみに彼はあの部屋を引き払ったらしい。 話は戻るがそのお店の存在を知ったのは東京の友人Sさんだった。 どのくらい前だろうか、忘れていた記憶にSさんから彼のお店の話を聞いてから NYを訪れる機会があれば必ず行きたい場所の1つであった。 お店の扉をあけようとすると鍵が閉まっている。そこ横にはブザーが NYのそれなりのお店は必ずといっていいほどブザーを鳴らして入るスタイルのようだ。 やはり防犯防止の為なのか。 雪で覆われた僕に嫌な顔1つせず愛嬌がいい メガネをかけた女性のスタッフ。 僕の質問にも丁寧に答えてくれる。 なんといってもそのお店のディスプレイの素晴らしいこと 僕はあらゆる神経を集中してくまなく観察した。 彼の写真集やwebからも少しだけ店内の風景が垣間見れたがやはりこの空気感は この場をを体感しないと味わえないだろう。 NYに来て本当に良かった。 そう思っていた矢先 メガネをかけた女性スタッフからリーフレットを手渡される。 近寄りがたい雰囲気の店構えに気が利いた親切なスタッフ 意外な組み合わせが また忘れられない思いでになる。 まだ始まったばかり 旅に出る理由は日頃感じる事ができない体験をするためなんだ。 text by tetsuo izumi
by trouville
| 2010-03-06 00:42
| life
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